2010年07月16日

じゃあインフルエンザ対策は?

先に、口蹄疫に関して記事を書きました。何かデジャヴを感じませんでしたか?


そう、去年、猛威を振るったインフルエンザです。

口蹄疫の特徴と同じように、インフルエンザの特徴を列記してみましょう。

1.主に人・豚・鳥・馬などの動物に罹る、感染力(他にうつす力)が強い感染症。
ただし種を越えた感染は、余程濃厚な接触をした場合以外はまれと考えられる。(以下は人の場合のみについて検討します。)

2.人の成人の場合、死に至ることは殆ど無く、通常は5日〜1週間程度で回復する。

(国立感染症研究所の過去のデータでは、今年3月上旬までで全国で約2000万人の感染者が医療機関を受診したと推定されると書いてありました。死者は200人ぐらいだったようです。単純計算で10万人のインフルエンザ発症者の内1人が死亡で99999人は治ったということです。この数字からはほぼ治ると言って良いと思われます。)


3.発症した人でも発症(発熱)前からウイルスを排出しているらしいが、熱が出て一日くらいたたないと検査でも陰性になる可能性が高く、封じ込め不可能 と考えられる。

(現実に東京の一例目の女子高生はアメリカから帰国時、成田でインフルエンザ陰性で帰宅許可され、翌日地元で新型インフルエンザを検出されています。)


4.どうも不顕性感染といって、発症しない(熱が出たり、咳が出たりしないということ)が、感染している人がいるようで、その人も、インフルエンザウイルスを運んだり、他人にうつしたりしている可能性が高いらしい。

前橋研究によると不顕性感染はかなりあるらしい。


(そもそも新型インフルエンザの国内1例目の兵庫県の患者さんは、海外渡航歴も無く、明らかなインフルエンザ感染者との接触もない。この時点でもう制御不能なぐらい広がっていると考えたほうが自然では無いかと思う。)


4.ワクチンは100%の効果が有るわけでは無い

これは大体みんな知っているし、納得行くことと思われるが、さらに一歩進んで、ワクチンにはマトモに効果が無いと言う意見も有るようです。

(ワクチンを作成するのに早くとも2〜3ヶ月以上かかる様で、その間に流行株が変わってしまうらしい。)


5.マスクや手洗いの効果は有っても限定的と思われる。

風邪や腸炎(ノロなど)などの感染症では、ウイルスは患者さんから分泌される体液中に含まれるものと考えられます。風邪やインフルエンザなら鼻水やつば、腸炎なら吐物や下痢便にウイルスが含まれるのでしょう。(くしゃみや咳で飛び散った体液は2mぐらいで落下するらしいです。)


ですから、マスクの効果としては
(1)患者さんの鼻水やつばを飛ばさないことで広げない。
(2)健康な人が、その辺に飛び散った鼻水やつばが付いた所を触ったあと、無意識に鼻や口を触って自分に移すのを防ぐ
ことが理屈上考えられます。

手洗いも同様に、手に付いたウイルスを含む体液を、自分に移す前に洗い流すことは考えられます。


ただ、どちらも意識せずに、例えば飲食した際などに移してしまうことが考えられ、完全な予防は結構難しいと思われます。(現実に可能なのは手タレさんのように、自分の手に注意している人くらいか?)


どんな病気でもごく一部では本当に悪くなり致命的になることは、有りうる話ですが、どうも去年の新型インフルエンザは本当に何でも無かった様です。





ついでにある程度それらしい情報を幾つか列挙しておきましょう。


(1)タミフルはインフルエンザにかかった人に2日以内に投与されれば、熱が下がるまでの日数が平均1日短くなる。(特効薬と思っている方!たったこれだけの効果です。)


(2)通常病院で行われている、インフルエンザの検査は、発熱から24時間以内では、本物のインフルエンザでも陰性になることがかなり多い。なお、24時間以上経過しても陰性になる事も有るようだ。


(3)インフルエンザは38℃以上の高熱が出るのが特徴と思われていたが、去年インフルエンザが流行して検査希望者が殺到した結果、熱の余り出ない人や、普通の風邪と思われたような人にもインフルエンザが検出された。(上の不顕性感染の話とも関連)


(4)インフルエンザの国内1例目の死亡者は、確か透析中の方で、タミフルの副作用で死亡した可能性がある。(タミフルは腎臓から排泄される薬で、透析中の人は薬の濃度が健常者の7〜8倍位に上昇するらしい。)


(5)国内十数番目の死亡者の北海道の女性保健師は高血圧以外に特に持病はなく、タミフルを服用していて死亡している。


(6)今回これほど新型インフルエンザが恐れられた理由は、鳥インフルエンザとスペイン風の死亡率が高いからと思われる。


(7)スペイン風邪の死亡率が高かったのはアスピリンの乱用だったとする説も有るが資料が十分でないので断定は出来ない。ただ、状況証拠として、当時今では考えられないくらい、多量のアスピリンの投与が治療法として、医学の教科書に載っていたのは事実らしい。(他に戦争中だったことや栄養状態などが関与?)


(8)鳥インフルエンザの死亡率は高いが、軽くて自然に治った人は病院にかからなかったので、見かけ上死亡率が高くなっている可能性がある。ただ、これも裏付けが無いので憶測に過ぎない。


(9)上に書いたように、日本での新型インフルエンザの死亡率は、患者さん10万人当たり1人ぐらいの割合。ちなみにイギリスの発表では10万人当たり26人。この差は、イギリスのインフルエンザが26倍強かったのではなく、日本人の方が26倍簡単に病院にかかってインフルエンザの診断を受けたと考えるほうが自然と思うがどうだろうか?


(10)インフルエンザ・ウィルスは熱や湿気に弱いので冬に流行すると言うのは、どうやら怪しそう。去年夏から秋にかけても流行っている。(例年は12月〜2月が流行の中心。)鳥インフルエンザも高温多湿の東南アジアで流行している。むしろ、渡り鳥が運んでいるので季節性があるのでは?


(11)インフルエンザ脳症と言われる病気は、ほとんど日本でしか無いらしい。


(12)海外では、小児にアスピリンを投与すると、Rye症候群(ライ症候群)を起こす恐れがあるとのことで、アスピリン投与が禁止された際に、他の解熱鎮痛剤(いわゆる熱冷ましの薬)も使われなくなった。(アセトアミノフェンを除く。)


(13)国内でも2000年頃から、小児にはアセトアミノフェン以外の解熱鎮痛剤が投与されなくなり、インフルエンザ脳症の死者が激減したらしい。


(14)タミフル投与で10代の異常行動が見られたの言うのは有名だが、乳幼児にも発見時には呼吸が止まっていたという様な死亡例が有るらしい。(動物実験で同様の死亡例が有るらしい。)


(15)動物実験レベルでは、感染症(細菌やウイルスなどがつく病気、風邪や扁桃腺炎、肺炎等)に対して解熱鎮痛剤を投与すると死亡率が上昇するらしい。


(16)インフルエンザのワクチン接種が多い年と少ない年で、インフルエンザの流行に特に差は無いらしい。


(17)イギリスの研究だったと思うが、10代の学生にインフルエンザ・ワクチンを接種すると一年に限れば、予防効果が有ったらしい。といっても、インフルエンザを発症する人がすこし減っただけ。ただし、毎年接種していても、しなくても5〜10年の間にインフルエンザに罹る回数に差はなかった。


(18)病院に受診した際に、インフルエンザにかかった人も多いかもしれない。一番本物のインフルエンザの患者さんに遭遇する危険性が高い場所と考えられる。



もっと詳しく調べればいろいろ出てくると思われるが、今回すこし、うろ覚えのところがあり、突っ込まれるとチョット違っているかもしれない、というのは先に断っておきたいと思います。



念のため言っておくと、インフルエンザは全員治るので治療が不要と言っているわけではない。どんな病気でも一定確率で、不幸な経過を辿り、死ぬ人がでる可能性はある。


ただし、どうも大半の人は、なんだかんだで治るらしく、タミフルはその症状(熱)が取れるのが1日早くなるだけ。


そのままだと死ぬはずだった人が、タミフルを飲むことで、死ぬのを防ぐことが出来るというデータは無い。それどころかタミフルの副作用で死んだ可能性を、否定することも出来ない。


こういう事を知っていると、テレビで発言している様な人は、なぜ変なことを言っているのだろうと、すごく不思議に思っていました。
posted by yamajunn21 at 08:00| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。